「既存校舎のエコリノベーション＆環境教育」(15年)
［オーガニックテーブル（株）JV（有）風大地プロダクツ］
(1) 概要
- 1. 既存の小学校校舎のエコリノベーションと、これに連動した環境教育のパイロット事業
- 校舎のパッシブ改修と校庭の熱環境の改善を行い、大幅な環境改善を図る。計画から運用の各段階で、児童、地域住民に対し、環境教育を展開していく。小学校は、本来、教育が目的の施設であり、教育のプロも存在。地域コミュニティの核としても機能。その施設の環境改善は、ダイレクトに生きた教材として継続的･累積的に環境教育に展開され、改善の効果は、数多くの世帯に体感してもらえる。
- 2. パイロット事業後のマニュアルづくりと専門家人材育成
- パイロット事業として実践した学校のデータを収集し、技術マニュアル、教育マニュアルの作成・普及と並行して、各地域ごとに、技術者、教育者に教育を行い、住区単位での環境改善の担い手を増やす。
- 3. 既存校舎のエコリノベーションを起点とした環境改善活動の全国的な普及
- 第2ステップとして、地方自治体がエコリノベーションを実施するための資金不足に対し、国によるエコ化＆環境教育支援基金を創設する。既存校舎はハーモニカ型の画一的な設計が多く、環境改善の技術的なノウハウは各地の校舎に適用が可能であるため、資金面での支援は環境改善活動の全国的な普及をより促進する。
(2) 政策反映状況
平成15年度にフィージビリティ調査を実施し、東京都の小学校でモデル的に事業を試行。16年度から、その経験を踏まえ、環境省の温暖化対策のモデル事業のひとつ「学校エコ改修と環境教育事業」として実施。平成21年度まででのべ全国20校においてエコ改修とそれを生かした環境教育事業を展開している。
